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2・46図 ピストンピンの取り付け状態
(2)点検と整備 両端面のふくれやマクレなどはヤスリで修正する。端面まで焼入され修正できないものはその部分をグラインダで軽く修正するか交換する。ピストンピンの外径寸法をマイクロメータで計測し、摩耗量又は真円度が使用限度を越えているものは交換する。又内外周の損傷および亀裂を目視とカラーチェックまたは磁気探傷法により点検し、傷のあるものはメーカの整備基準により使用の可否を判断すると共に亀裂の認められるものは交換する。 7)はずみ車 (1)構造と機能 4サイクルディーゼルエンジンは、クランク軸が2回転する間に吸気、圧縮、膨張、排気の4行程をおこなっている。つまりはずみ車が2回転するごとに、1サイクルを完了する。 これらの4行程のうちエンジンに回転のエネルギーを与えるのは、膨張行程のみである。他の3行程はクランク軸の回転力を他の運動部分へ与えなければならないので、クランク軸の回転力は不同であり、回転トルクは時々刻々と変化している。そのためはずみ車をクランク軸端に取り付け、燃焼行程の余分なエネルギーをはずみ車に吸収させ、他の行程では、その回転楕力のエネルギーを吐き出させ、クランク軸の回転を円滑にさせる重要な働きを持っている。はずみ車は一般に鋳鉄製で外周リムの断面を有する車輪形状に造られている。 8)バランサ装置 (1〕構造と機能 近年、エンジンの高速化、船体のFRP化により要求される性能としては出力性能はもちろんのこと、低振動・低騒音であること、すなわち乗り心地の良いことが重要なポイントとなってきている。この市場の要求に応えて、比較的振動の大きい3シリンダエンジンに1次バランサを、4シリンダエンジンに2次バランサを取付けて振
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